御社と就活と私

就活が終わりました。

率直な結果から言うと、大本命こそ逃す形になってしまったものの本命企業にご縁を頂くことができ、私としては満足のいく結果で終わることができました。

1番の感想としては「楽しかった」というのがあります。3月あたりは説明会ES締切ラッシュで本当に大変でしたが、面接が始まってからは本当に楽しかったです。だって、あんなに自分のことを話しまくって良い機会なんて滅多に無いですから。自分という"商品"を過去の経験や現在のスペックに基づいて多角的にアピールする。就活をこのようなマーケティング戦略ゲームだと捉えるようになってから、私は就活に楽しさを見出しました。

 

そんな私は、この何ヶ月かを通じて就活にとって一番重要なモノが何か、分かりました。それは「運」と「縁」です。いくら自分の全てを出せた最高の面接ができても、それが人事にハマらなかったり他の応募者のスペックが高すぎたりしたら、残念な結果に終わってしまいます。逆に大したことが言えずに終わってもそれが人事にハマれば選考には通過できます。そこは受けた会社がどうなのかという、運と縁に委ねるしかないのではないか。私はどちらのパターンも経験したことで、そう思うようになりました。

ただしこれは、あくまで二次面接以降の話だと思います。一次面接までは応募者のスペックが幅広いため、webテストやESといった実力勝負でふるい落としがなされます。いや、もしかしたら二次面接以降もスペックに基づいた実力勝負なのかもしれません。先述した私の考えは、二次面接で何度か落ちた現実逃避に過ぎないでしょう。ただ、私はこの考えを持ったからこそ、自分の軸がブレることなく戦い抜けたと思っています。

 

 私が大本命と位置付けていた会社は、二次面接でその道を断たれてしまいました。これが通ればついに最終…!という所で。大本命の二次面接は正直、この就活で2,30ほど受けた面接の中で一番の出来だったと今でも思っています。でも、駄目でした。他の面接が手に付かないほどヘコみました。二次面接で落ちた企業は他にも3つほどありましたが、どれも肝心なポイントで刺し切れなかったという明確な「落ちた要因」がありました。それらとは違い、自分の中の100点を出せても、それでも大本命には届かなかった。その事実が私を一番苦しめました。

しかしここで、時間こそかかりましたがこの結果を「運が悪かった」「縁が無かった」という考えにシフト出来たお陰で、その後の面接でも自分の中の100点を続けて出せたと思っています。たとえ現実逃避に過ぎなくとも、自分が及ばなかった知られざる原因を運や縁という姿の見えない魔物に押し付けることで、自分へのダメージを最小化していました。就活で一番キツイのは、「自分自身を否定された気持ちになる」ことです。お祈りを受けると、自分という人間そのものに問題があるのではないかと錯覚し、自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。こうなると、自分の本質を見失い自分のどこをアピールすべきか分からなくなってしまうという、典型的な負のスパイラルが始まります。言わば「迷走状態」です。

私はこの状態を避けるべく、現実逃避だと分かっていながら「運と縁」に全てを押し付けました。自分のせいじゃない。周りが自分に合わなかっただけ。このように自分を錯覚させ、麻痺させることで私は私をいい状態に保つことが出来ました。傍から見たら、見えない何かに責任を押し付けて自分を美化させるなんてとんでもなくダサい行為でしょう。でも、ダサくてもいいんです。それで自分を自分たらしめることが出来るのなら。就活は団体戦なんてよく言われますが、結局は自分がどうするのか。これが一番大事です。自分のためだけに自分が行動する上で、周りを気にする必要なんてないと、私は思います。自分の軸をしっかりと持って、ぶらさないことが大事です。多少の問題では決して揺らがず、明らかな課題があればそこで初めて軸を見つめ直すべきなのではないでしょうか。

 

自分に責任の所在を感じて修正し、新たな自分を作り出すか。違う何かに責任を押し付けて自分の姿を保つか。この判断が上手く出来たら、何にも左右されず自分のペースで就活を行うことが出来ると思います。

就活中、本当にたくさんの人が周囲に現れます。ふるい落としのために牽制してくる就活生。アドバイスなんて言えないような脅しをかけてくる自称就活アドバイザー。ありもしない就活の"正解"を押し付けてくるキャリアセンター。次々と内定を得ていく友達。そういった人達に如何に惑わされず、自分を貫くことが出来るかが大事になるのではないかなと、私は思います。就活は自分だけのモノなので、周りなんて気にせずマイペースでやるべきだと、改めて感じました。

 

ここまで長々と私の就活戦線について書きましたが、あくまでこれは私の記録です。21卒以降の人に偉そうなアドバイスを送りたい訳でもなく、就活はこうあるべき!という思想発表をしたい訳でもありません。ただ、これを読んだ方が「就活ってこんな楽な気持ちで望めばいいんだな」と感じて頂けたら、それ以上嬉しいことはありません。人生で1回限りの新卒就活、とにかく楽しんで終われたら最高なのではないか。私はそう思います。

駄文となりましたが、最後に人事の方がめちゃくちゃ可愛かった会社ランキングを載せて締めとさせていただきます。ありがとうございました。

 

1位 S〇V

2位 〇本

3位 丸〇

4位 A〇Aウ〇ングス

5位 〇島